Let’s creative! | こども創意工夫塾 & 大人のための図工教室

えきまちテラス長浜内のLOCOを利用して、【こども創意工夫塾】【大人のための図工教室】を開講し、 今回1階のレンタルスペースで作品展示会を開催された廣瀬 薫さんにお話を伺いました☆ (リンク:https://hirose-interactive.hateblo.jp/entry/top

~図工を通して学べるのは、生きていくうえで役立つ思考力~

― どんな教室ですか?

アート作品を完成させることが目的ではなく、図工を通して仕組みや組み立て方を考える、 アナログプログラミング的・デザイン的思考を身に着けられるような教室です。 教室は毎回課題を1回で完結させるようにしてしており、 当日教室に来て初めて、どういう材料を使って何を作るかというのをお伝えしています。 2時間という限られた時間の中で、どのように形にするかは生徒さん次第。 アーティスティックな完成度よりも、制作課題を読み解き、限られた時間と材料から発想し、自分なりに形にするプロセスを重視しています。 どのように作ったら面白いものができるか、自分自身で”考え工夫する力”を一番身に着けて欲しいです。 材料はシンプルに、どのご家庭にもあるような、段ボールであったり画用紙や糸、ストローなど。 家に帰っても教室で学び、思いついたことを繰り返し形にできるように、という想いで課題を考えています。

― 経歴を教えてください。

彦根市出身で、富山大学芸術文化学部デザイン工芸コースを卒業し、当初は本業の一環として本教室を企画しました。 教室の規模拡大に伴い、現在はその一部を自主事業として企画運営しています。 教室は2015年からスタートし、今年で6年目になります。 あるイベント事業の一環でクラフト体験を企画してみたところ、もっと体験がしたいという声を頂いたため、通年の教室事業にできないかと考えました。 もう一度体験教室をやってみて、手ごたえを感じたため通年の教室としてスタートしました。 ▲廣瀬先生が今回の展示会に向けて描かれた絵。 描くのは約5年ぶりだそう!ぜひ実物をご覧いただきたいです。

~たった1人の作りたい!という熱い想いとの出会いから~

― 教室を始めたきっかけはなんですか?

高校と大学で美術を学び、大学の途中からは地域経済に興味を持って制作以外のことも学ぶようになり、 卒業後はイベント企画に携わるようになりましたが、少し寂しい思いがありました。 そんな時、目の前に「もっと作りたい!」という子が現れたため、なんとか作ることを教えられないかなと思ったのがきっかけです。 始めは市販のキットを使っての教室だったのですが、生徒さんと接する内に、 もっと自由度の高い制作課題を提供した方が良いと思い、 数年かけて制作課題のスタイルや指導方針をブラッシュアップし、今のスタイルに落ち着きました。 現在の制作課題用のパーツは、すべて自分で設計しているため、作品とは言い難いものの制作しているという実感があります。 ▲きっかけをくれた子供たちの作品。

― 展示会の見どころをぜひ教えてください!

それぞれの課題ごとに、詳しい課題の説明と制作時間を掲示しております。 作品のクオリティというよりも、生徒さんの発想力・そして限られた制作時間内でこれだけのものを完成させているということを見て頂けたらと思います!

― 今回、展示会をしようと思ったきっかけはなんですか?

この教室を立ち上げるきっかけになった子が6年生になり、卒業予定なので何か思い出ができないかな?という想いと、 2019年から少人数クラス制に移行した都合で、生徒さんが自分のクラス以外の人の作品を見る機会がなくなったため、それぞれのクラスで皆が頑張った証を、共通の思い出として残したいという想いもあり開催を決めました。 ▼2020年度前期最終回のマカロニ橋

~作ることは才能の有無ではなく、日々の料理のように~

― 教室でどういうことを学んで行って欲しいですか?

図工は才能がない子にしかできないのでは?と思われがちですが、 例えば料理の包丁さばきは、包丁を何度も使っている内に少しずつ上達するように、 図工もある一定のレベルまでは練習を重ねれば徐々にスキルが上がっていくものです。 材料をどう組み合わせてまとめるか、という考え方も、料理とよく似ているなと思っています。 当教室の授業は、材料を見て自分で選ぶところから始まります。 材料を選び、組み合わせ、手を動かす経験を積む内に、発想の引き出しも増えていくと考えています。 材料を見てワクワクできるようになれば、制作意欲が湧きやすいと考えているので、課題制作の材料選びもその点を重視しています。 「つくること」とは何かと考えてみると、自分の考えを表現した作品以外にも身の周りにはたくさんの「つくること」があふれていることに気付きます。 それは目に見える物だけとも限りません。 この教室を卒業しても、何かを考えて作る喜びを感じられる人生を送って欲しいと思います。

~チャレンジのしやすさが魅力〜

― この場所で教室や展示会をしようと思ったきっかけを教えてください。

駅から近く、駐車場もトイレの心配もなくフラッと来やすいこと、 LOCOさんでの教室ではお子様がとても来やすくて良いなと思っています。 そして今回の展示会で借りるレンタルスペースは、自由度も高く料金が安くて、しかも1日単位で借りられるため うまくいくかわからないけれどやってみようというチャレンジしやすさが魅力的でした。 雰囲気が良いので、うまくいけばいつか窓側のイベントスぺースでの展示会をしてみたいと思っています。

― この教室を通して、これから地域とどのようにかかわっていきたいですか?

地域の方に、1つの習い事の選択肢として提案できたらなと思っております。 学習塾と同じように、造形教室も色々なものがあっていいのではないでしょうか。 わたしは長浜市民ではないので、正直なところ長浜に詳しいわけではないのですが、 子供さんを通じて地域の方と少しずつ関わっていければと思っております! コロナ禍により長浜教室の開講計画が頓挫していましたが、2021年の春から改めて開講します。 まずは見学から、どんな材料で制作するんだろう?と覗きに来てくれたらいいなと思います。 長浜教室は2週間に1度のペースで、気楽に参加できるように3ヶ月で1サイクルという組み方をしています。 図画工作体験の1つの機会として、気軽に通ってもらえたら嬉しいです。

【 講座情報 】

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